旅日記 7月16日

旅2日目。

特に予定を決めていない行き当たりばったり旅。
わたしは津和野に未練があったのだが、
おとんは移動したそうで、おかんはどうでもよそさう。
そして「鍾乳洞は涼しいに違いない」ということで、
山口の美祢市秋芳洞へ行くことになった。

(津和野は今度ひとり旅で来るよ…)

津和野駅もなかなかのわびさびぶり。
セミの声とおっさんらの声しか聞こえない。

山口駅へ向かう途中の仁保駅で長い停車。
駅周辺にはマジ仕様のカメラを持った人がちらほら。
「もしかして、SL待ち?」と思っていたら
ホームに出ていたおとん(←物見高い男)が「来たぞ!」というので
慌ててカメラを持ってホームへ。

うわー。来たー。あー。でも人が写るー。あー。うわー。
で、撮った写真がこれ。

躍動感ゼロ。
せっかく動くSLを見たっていうのに。

(あとの写真は、わたしの横でSLに向かって
むやみやたらと手を振るおかんのブレブレの手と、
カメラを首からぶらさげ、どう撮ればいいのかわからなくなって
ホームでぼんやりしているおとんが写ってしまった)

山口駅から新山口駅、そしてバスで秋芳洞へ。

鍾乳洞に入る手前から涼しい。
入るともっと涼しい。
あー。涼しい。
暗くて涼しくて変な形のものがたくさんある。
いいところだ。

そしてエレベーターで地上へ。

…暑い…さっきまでの涼しさはなんだったの…

が、おとんは構わず、「秋吉台の展望台へ行く!」とすたすたと歩き始める。
かなりの傾斜を登り切って目の前に広がった風景。

おおー!
すごいすごい!

でも暑い…。

興奮して写真を撮りまくる年寄り2人をおいて
冷やしわらび餅を買う。
売っていた愛想のいいおじさんがペロペロキャンディーをくれた。

売店の中で休む。
冷やしわらび餅、うまい…。うますぎる…。

そして、わたしは売店からそのままほとんど出ず、
ここで旅の主な行程は終了。

*  *  *

外歩きの多い旅行は真夏は避けた方がいいね。ホントにね。
でも、見たことのないものをたくさん見ることができた旅だった。
目的地に至るまでの風景も目の中にぐんぐん染みてきた。
疲れたけど、いい旅だった。