土手っ腹に風穴を

風穴っつったら貫通してるからだめか。そう言えば。
貫通はしないけど、お腹に2、3個穴を開ける手術を受けるために入院する。

最初に「手術した方がいい」と言われたときは
はいはーいと気軽にその気になったが、直前になるとやっぱりいやだ。
術前説明の時に言われた何千分の一、何万分の一の確率で起こるという
合併症の当たりくじを自分で引くんじゃないのか、とか、
病理検査の結果「やっぱり悪性でした」と言われるんじゃないかとか、よくないことばかり考える。
そうなるともう頭が暗い方向にしか働かなくなって、
現在進行形の不安や過去のいやな思い出なんかまで浮かんできてへこむ。

それに、自覚症状が無くて普通に過ごしてるのに、
手術を受けたら一気に病人になってしまうのもこわい。

お酒飲んでも酔えなかった。

そういうのは自分で処理しないとだめだってわかってるけどな。
今回のこれは、これから自分がひとりでがんばっていくためのテストのようなもの。
きちんと向かい合う。誰かをあてにするのではなく。
人からなぐさめてもらおうとちょっと思ったけど、失敗した。
そりゃそうだ。これはわたしが背負わなければならない荷物なのだよ。

ひとりでちゃんと耐えたら、これからもやっていける。

とか言いながら、いてぇいてぇと騒ぐだろうけど。