2011年

いい年ではなかった。
大震災や台風の被害ももちろん、自分の狭い世界の中でも。

連絡を取らなくなった友人、知人がこの1年でぐっと増えた。
25年くらいの友人や、大学時代の友人や、30歳をこえてから知り合った人たちなどなど。
なんとなく疎遠になった、というのならいいのだけれど、
少し感情に苦みを残す別れ方だ。
いわゆる「私の不徳の致すところ」ってやつが原因。
寂しいなあ、と思うが、しょうがないのかな、とも思う。
その人たちから淘汰されたくないのなら、我慢しなければならないところもある。
それを我慢できないのならさよならするしかないのだ。

仕事は普通にやれた。
自分を人たらしめているのはすでに仕事だけなので、これくらいはやっておかなくてはなあ。
かといって、会社にぶら下がり過ぎてもいかん。
来年は、きつくなる。いろいろと。きっとまた「きーーー!」となるだろう。
なるべくなるべくできるだけ、自分を見失わないようにしていこう。

それから。
「現実」を実感することが多くなった。
それは、常温で固くてとりつく島がない感じで、目の前にぬっと立ち上がってくる。
ゆるぎないのだなあ。現実ってやつは。
その現実が自分を受け入れてくれない、と気づいたときに、わたしは泣くしかなかった。

超えなければいけないものが自分にはたくさんある。
来年は超えられるだろうか。
超えられなくてもしょうがないが、自分よ、もうちょっと強くあれ、と願うよ。